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慢性副鼻腔炎の治療

慢性副鼻腔炎の治療として、まずはご自身でできることからお話します。
医療機関を受診する時間が取れない場合は、まずこちらを試してみてください。


◎ 禁煙
タバコは、副鼻腔の粘膜の機能を阻害しクリーニング機能が低下します。タバコを吸っている人はやめた方がいいでしょう。また、副流煙も悪影響をもたらすので避けましょう。


◎ アレルギー対策
副鼻腔炎の原因としてアレルギー性鼻炎も一因ですので、アレルギー性鼻炎の人は、アレルゲンへの曝露を減らす対策をしてみてください。具体的には、ハウスダストやダニにアレルギーのある方は、室内をこまめに清掃し、寝具は天日干しにし掃除機をかけてください。スギ花粉症がある人は出かける時はマスクをし、帰宅した後はなるべく早く服を着替えてください。また、抗アレルギー剤を内服することをお勧めします。


◎ 鼻の生理食塩水洗浄(鼻うがい)
生理食塩水(塩水)で毎日鼻腔を洗うことで副鼻腔炎症状を軽減できます。500mlに約5gの食塩を溶かし、体温と同じ温度にすると鼻内の粘膜に刺激がなく、楽に鼻うがいができます。



次に、医療機関での治療をお話します。
慢性副鼻腔炎と診断した場合、まずは保存的加療(内服・点鼻治療、ネブライザー治療)を行います。

 

◎ 内服・点鼻治療
一般的な副鼻腔炎に対する治療は、奥で溜まった鼻汁を出しやすくする薬やマクロライド系の抗生物質、漢方薬などで治療を行います。ステロイドの点鼻薬や抗アレルギー剤、ステロイドの内服薬なども使うことがあります。

 

◎ ネブライザー治療
炎症を抑える薬剤を超音波によって細かい霧状にし、鼻から吸入することにより副鼻腔の炎症を改善させます。

 

一般的に、保存的治療を3か月間行っても治らない場合、保存的治療のみで根治するのは難しいと言われています。その場合、ご希望があれば手術治療に進みます。

 

◎ 手術治療
全身麻酔で手術を行います。鼻孔から内視鏡を入れ鼻・副鼻腔の病的粘膜と細かい隔壁を取り除き副鼻腔炎の改善を行います。鼻中隔弯曲症があればそれも同時に治します。止血目的で副鼻腔、鼻腔にガーゼを入れた状態で手術が終わります。3日後にガーゼを抜去します。
全身麻酔や手術機材を完備したクリーンルーム(連携クリニック)にて行います。ご希望の方はご相談ください。

 

◎ 生物学的製剤(モノクロナール抗体)
ポリープを伴う好酸球性副鼻腔炎では、手術加療まで行った後、再発する可能性が高いことが知られています。病理検査やCT検査などで好酸球性副鼻腔炎と診断された方で術後に再発を認めた場合、生物学的製剤の適応となります。高価な薬ですので、指定難病の申請を行い助成の受けられる方にお勧めしまます。当院は、難病指定医療機関であり好酸球性副鼻腔炎の治療を行うことができます。


いろいろと治療したが治らなかった、繰り返しているなど、お困りの方は一度ご相談ください。

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