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重症アレルギー性鼻炎に対する抗体療法(ゾレア®)自費診療のご案内

当院では、既存の薬物療法やレーザー治療などを行っても症状が治まらない「重症のアレルギー性鼻炎」の方に対し、抗IgE抗体製剤「ゾレア®(一般名:オマリズマブ)」による皮下注射療法を自費診療(保険適用外)にて提供しています。

ゾレア(オマリズマブ)とは?

ゾレアは、アレルギー反応の根本原因である「IgE抗体」の働きを直接ブロックする分子標的薬です。 これまで飲み薬や点鼻薬で効果が不十分だった方でも、高い症状改善効果が期待できる新しい治療法です。これまでは重症の気管支喘息や特発性慢性蕁麻疹などに使われてきましたが、現在は重症のスギ花粉症にも適応が拡大されています。

なぜ「自費診療」なのか?

ゾレアをアレルギー性鼻炎で保険適用するには、国が定めた非常に厳しいガイドライン(既存治療を一定期間行っても重症であること、スギ花粉抗原が陽性であること、IgE値や体重が特定の範囲内であることなど)を全て満たす必要があります。

当院の自費診療は、以下のような「保険の基準には当てはまらないが、辛い症状を今すぐ抑えたい」という方のための選択肢です。

このような方が対象です

  • 保険診療の基準(IgE値の範囲など)から外れてしまい、治療を受けられなかった方

  • 重要な仕事や試験、結婚式などを控えており、眠くなる飲み薬を使わずに確実に症状を抑えたい方

  • スギ花粉以外のアレルギー(ダニ、ハウスダスト、ペット、カモガヤなど)で重症の症状があり困っている方

  • これまでの治療(内服、点鼻、レーザー等)で十分な効果が得られなかった方

治療の流れと費用

費用

ゾレア® 150㎎ 1回:33,000円(税込) ※手技料を含みます。

※患者様の体重やIgE値によっては、一度に複数本の薬剤が必要になる場合があります。その場合は本数に応じた費用がかかることがあります(事前にご相談します)。
※予約制:日時を設定し料金は前払いとさせていただいております。

投与スケジュール

  • 通常、2週間または4週間ごとに皮下注射を行います。

  • 効果を持続させるため、シーズン中や症状が強い期間は継続することをお勧めしますが、イベント前の一回のみの投与でも問題ありません。

治療を受けられない方(禁忌・除外基準)

安全のため、以下に該当する方は当院でのゾレア自費投与は行えません。

  1. 本剤の成分に対し、過去にアナフィラキシーショック等の重篤な過敏症を起こしたことがある方

  2. 現在、急性の気管支喘息発作を起こしている方

  3. 妊婦、または妊娠している可能性がある方、授乳中の方(安全性が確立されていないため、原則として控えていただいております)

  4. その他、医師が医学的に不適当と判断した場合

副作用とリスクについて

比較的安全性の高い薬剤ですが、以下の副作用が報告されています。

  • 注射部位の反応: 注射した場所が赤くなったり、腫れたり、痒くなったりすることがあります(最も多い副作用です)。

  • アナフィラキシー: 極めて稀ですが、呼吸困難や血圧低下などを伴う重篤なアレルギー反応が起こる可能性があります。

  • 対応: 投与後、院内で15分〜30分程度、体調に変化がないか待機していただく場合があります。

【重要】ステロイド注射(ケナコルト等)との違い

花粉症治療において、「1回打てばひとシーズン症状が出ない注射」として知られるステロイド剤(ケナコルトなど)の筋肉・皮下注射が存在します。 これらは安価で強力に効きますが、ゾレアとは**「全く別の、リスクの高い治療法」**です。当院では患者様の長期的な健康を守るため、ステロイドの全身注射は原則行いません。

その理由は以下の通りです。

1. 体の仕組みを強制的に抑え込む「ステロイド注射」

ステロイドの持続性注射は、体内に数週間〜数ヶ月にわたりステロイド成分が滞留し続けます。これは、数ヶ月間毎日ステロイドを飲み続けているのと同じ状態を強制的に作り出すものです。 アレルギー症状は消えますが、以下のような全身への深刻な副作用のリスクを伴います。

  • ホルモンバランスの崩壊: 体が本来持っている副腎皮質ホルモンの産生能力が低下します。

  • 感染症リスクの増大: 免疫力全体を下げてしまうため、風邪やインフルエンザ、その他の感染症にかかりやすくなります。

  • 外見や体質の変化: ムーンフェイス(顔が満月のように丸くなる)、生理不順、不正出血、皮膚の陥没(打った場所が凹む)。

  • 将来の健康リスク: 糖尿病、高血圧、骨粗鬆症、緑内障などのリスクを高めます。

※日本耳鼻咽喉科学会のアレルギー性鼻炎ガイドラインにおいても、これらの副作用の危険性から**「望ましくない治療」**とされ、推奨されていません。

2. 原因物質だけを狙い撃つ「ゾレア」

一方、ゾレア(オマリズマブ)はステロイドではありません。 アレルギーの原因となる「IgE抗体」という物質だけをピンポイントでブロックする**「分子標的薬(バイオ医薬品)」**です。

  • ホルモンへの影響ゼロ: ステロイドではないため、ホルモンバランスを崩しません。

  • 免疫力はそのまま: アレルギー以外の正常な免疫機能(ウイルスと戦う力など)は維持されます。

  • 高い安全性: 眠気や倦怠感などの全身的な副作用がほとんどありません。

 

医師から患者様へ

ゾレアは「アレルギーのスイッチそのものを押させない」画期的な治療薬です。保険診療の枠組みでは治療を諦めざるを得なかった方でも、自費診療であれば治療の選択肢が広がります。 高価ではありますがステロイド注射と比較し高い安全性をもって症状を緩和します。
「鼻水が止まらなくて仕事にならない」「薬の副作用で眠くなるのが辛い」とお悩みの方は、一度ご相談ください。

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