メニュー

顔面神経麻痺について


顔面神経は、聴力の神経などと共に脳から内耳道を通って耳の領域(側頭骨)に到達した後、耳下腺という唾液を作る腺組織の中を走行し顔面の表情筋に到達します。そのため、顔面神経麻痺の多くは耳鼻咽喉科領域の疾患によって起こります。

顔面神経麻痺の原因は以下の疾患が考えられます。

耳鼻咽喉科疾患

◎ヘルペスウイルス感染による麻痺
◎帯状疱疹ウイルス感染による麻痺
◎耳下腺がん
◎真珠腫性中耳炎
◎顔面神経の腫瘍
◎聴神経腫瘍

脳疾患・神経疾患

◎脳梗塞などの頭蓋内疾患
◎ギランバレー症候群
◎多発性硬化症

多くは、ヘルペスウイルス感染もしくは帯状疱疹ウイルス感染による顔面神経麻痺ですが、その他、耳下腺疾患中耳疾患など耳鼻咽喉科的な病気により顔面神経麻痺が出現します。脳疾患・神経疾患では、顔面神経麻痺以外の症状も出現します。

 

顔面神経麻痺(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会HP)

顔面神経麻痺の治療

顔面神経麻痺の多くはヘルペスウイルス、帯状疱疹ウイルスが原因ですのでウイルス性の顔面神経麻痺の治療について説明します。
顔面神経麻痺の治療
は、ステロイド薬の内服抗ウイルス薬の内服を軸としアデホスなどの血流改善剤やビタミン剤などを投与します。麻痺の強い方や高血圧、糖尿病のある方は入院での治療が必要となる場合がありますので総合病院へ紹介させていただきます。治療は早期に開始した方が効果が高いので、顔面麻痺を自覚された場合は早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
顔面神経麻痺では、麻痺の回復後に病的共同運動顔面拘縮を生じることがありますが、これらの予防には顔面神経麻痺のリハビリテーションが重要と言われています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会より「顔面神経のリハビリテーション」の動画が公開されていますので参考にしてください。
以前は、急性期に電気刺激による治療が行われていた時代もありましたが、現在では病的共同運動や顔面拘縮を助長することがわかってきたため禁忌とされています。

 

顔面神経麻痺の予防

ヘルペスウイルス帯状疱疹ウイルスは、多くの人が体内に保有しており神経に潜んでいます。体調不良や病気などで免疫力が下がった時に体内のウイルスが再活性化され発症します。帯状疱疹ウイルスによる顔面神経麻痺は、ヘルペスウイルスによる顔面神経麻痺に比べ完治する可能性が低いため、帯状疱疹ウイルスワクチン(シングリックスもしくは水痘ワクチン)予防接種をお勧めします。
多くの方は、1~2歳児に定期接種する水痘ワクチンを打っていたり、水痘(水ぼうそう)にかかったりして帯状疱疹ウイルスに対する免疫力(抗体)を持っていますが、年齢とともに徐々に抗体が減少し帯状疱疹や顔面神経麻痺を発症してしまします。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME